他地域交流加速中!良い刺激を受けた海洋プラスティック座談会・天売島交流会

母島の語り合いの場「母島部活堂」では今年度の前半に香川県の豊島のみなさんとオンラインによる交流イベントを開催し、大変好評のうちに終了しました。このような場をさらに設けたいと考え、実施した他地域交流の取組が「海洋プラスティック座談会」と北海道・天売島との交流会「天売島to母島」です。

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2021年11月13日に開催された「海洋プラスティック座談会」では、近年世界的な問題になっている海洋プラごみやマイクロプラスチックの影響について考えるべく、ミクロネシアの島々を巡る海洋カメラマン道城征央さんと海洋プラスチック問題の最先端の地ハワイで活動している来迎秀紀さんをゲストに迎えて座談会を企画しました。

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母島でもプラスチックゴミは増えており、海岸清掃など行っている一方、どれだけ綺麗にしてもゴミが減らないという現実にくじけてしまいそうになることがあります。

この課題の解決に向けた取組は、継続的に次世代にもつなげていく必要がありますが、義務感だけでは辛くてやめてしまう人も多くなってしまいます。皆が協力し、楽しみながら取り組んでいくことが継続への近道となりそうです。

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2021年12月14日には、北海道羽幌町にある天売島との交流を行いました。天売島も母島も人口500人以下という共通点がありますが、島の方々の活動のアクティブさには驚かされました。

天売島は100万羽の海鳥が来ることが有名で、海鳥が来る季節には観光客が来ますが、かつてはそれ以外の季節には人が来ない島でした。しかし2012年、島根県の海士町への視察で刺激を受け、自分たちにできることを始めようと行動した結果、一般社団法人「天売島おらが島活性化会議」を立ち上げたのです。

商品開発、高校の魅力化、環境を守る活動など、思ったことを実行するまでのスピードが速く、通常では「できない」と思いがちなことを言い訳にせず、一人ではなく周りの人を巻き込んで続ける大切さを天売島の皆さんから学びました。

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今年度は対面での交流が制限される中、他地域との交流は「心の活性化」につながるものとなりました。北から南まで様々な地域の方々が工夫や努力を重ね、地域を良くしようとする取組を参考に、今後も母島での活動を進めていきます。

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