動画制作を企画中!父島の環境問題への取組を世界に向けて発信

新型コロナの影響により、観光を目的とした来島客数が減少していることもあり、島と観光客を結ぶリピート促進ツール「OGASAWARA TRAVELER'S LOG(おがログ)」の島内展開の拡大を見合わせる状況が続いています。
こうした中、父島として未来に向けてできることを考える「父島みらい会議」では、"父島らしい文化や暮らしの魅力"を動画で発信していこうと考えました。

動画の台本制作は「父島みらい会議」のメンバーによって行われています。2021年11月から何度も会議を行い、内容を詰めていきました。

話し合いの結果、世界自然遺産に登録された小笠原諸島では、島の一人ひとりが環境を守るための取組をしており、そのことを島にくる方々にも知っていただきたいと考え、企画を進めることに。タイトルは「Let's not dream, Let it be reality.~この宝島を夢にしてはいけない~『父島での環境問題の取組を世界へ』」です。

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1つ目の大きな取組は、外来種が島に入ることを防ぐ『シュッシュ、コロコロ』です。

父島に来る観光客が森林生態系保護地域の森に入る場合は、必ず林野庁の入林許可証を持っているガイドと同行しなくてはいけません。また、入口では、靴底を綺麗にして木酢液を『シュッシュ』とふりかけ、粘着カーペットクリーナーで靴からズボン、シャツ、リュック等を『コロコロ』と綺麗に拭き取ることで衣服や靴から知らないうちに外来種を持ち込むことを防いでいます。

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2つ目の取組は、海を守るための海洋ゴミ回収です。

マイクロプラスチックなどによる海洋汚染は深刻な問題です。プラスチックを海洋生物が食べることで巡り巡って人間にも悪影響があることは知られてきています。動画では、ダイビング中にプラスチックゴミを回収している取組も紹介しようと考えています。

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今年度中に撮影メンバーが父島入りし、公開を予定していましたが、コロナ禍による影響で、まだ実現には至っていません。
伝えたい思いが募る今、来たるべき時期に撮影を行い、動画を公開できるよう準備は万端です。

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