瀬戸内海の島仲間、豊島とオンラインで交流!

母島では、母島の今と未来を考え、これからも母島らしく人々が生活するための取組を進めています。その柱となっているのが、島の語り合いの場である「母島部活堂」です。

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母島部活堂は島内で、対面による実施を基本としていますが、2021年度の前半は緊急事態宣言が続いたため実際に集まることが困難でした。しかし、6月、7月には島内の団体「ふるさと検討会」との座談会が実現し、改めて母島の高齢者福祉や住宅についてなど母島の課題を再認識することとなりました。そんな経緯から、他の地域・離島ではこういった生活の課題にどう向かい合っているのか疑問に思い、直接話を聞いてみたいと考えたのです。

そんな中、縁あって8月には香川県の豊島に住む森島丈洋さんとともに、それぞれの島の生活とこれからについて話す交流会をオンラインで開催することができました。

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豊島は直島と小豆島の間に位置しており、人口約900名の島です。かつては産業廃棄物の不法投棄などの社会課題もありましたが、近年では瀬戸内国際芸術祭の会場のひとつともなっており、「アートの島」「食や自然が豊かな島」というイメージも定着しています。世界からの観光客も多く、移住者も増えているそうです。

瀬戸内海にあり本土にも近いということで母島とは環境的な違いはありますが、「島での暮らし」ならではの困りごとや医療・福祉などの課題は共通点があり、島での課題を柔軟に解決しながらともに未来に向かおう、という前向きな意見交換となりました。

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好評につき、9月に実施された第2回では、「島移住のススメ」と題して、島に移住して生活することについて、ざっくばらんにトークが繰り広げられました。母島の宮城さんも、豊島の森島さんも移住者として島にやってきて、島の豊かさに触れて生活しています。二人が生き生きと話す姿に、イベント参加者からも多くの感想が寄せられました。環境は違えど、「若者たちのためにも住まいと仕事の安定を強化することが重要」といった課題認識も共有できました。

豊島とのオンラインイベントは一旦終了となりますが、他の地域での暮らしを知ることは刺激にもなり、新しいチャレンジをしよう!という気持ちにもつながります。

他地域との交流はこれからも継続していく予定です。自発的に新しい世代の人たちが頑張っている地域の事例を見聞きし、課題を共有することで、母島の人々が豊かに暮らし続けるためのヒントを得ていきます。

また、今後は、母島の地域力向上を目指し、母島島内の「母島部活堂」を積極的に展開していく予定です。

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