新しいアンコさん像を伝える冊子制作
大島では、大島のアイコン的存在である「アンコさん」をテーマに、大島の魅力発信、商品・サービスの企画開発など、検討を続けてきました。グッズや冊子にすることで、島の外から訪れる若い世代の人たちにも、アンコさんを知ってもらい、関心をもってもらうきっかけになればという思いです。
大島の生活に根ざしてきたアンコさんの姿や歴史的背景を改めて紐解き、かつ、アンコさんにちなんだ元町のスポット、グルメ、アート、ファッションなどを収集・編纂することで立体的に浮かび上がらせ、「新しい時代のアンコさん像」をつくりたい。この方向性を踏まえ、アンコさんの歴史文化の研究を行っている「伊豆大島アンコ文化保存会」のご協力の下、アンコさんの魅力が詰まった冊子制作を取り組みの一つとしてスタートすることになりました。
まずは、プロの写真家を招いて、『アンコさんの見た風景』と題し撮影を実施。伊豆大島アンコ文化保存会の方にアンコさんの衣装着付け、髪結いも行っていただく中で「アンコさんは、AKBのようなアイドルみたいな存在だったのよ」「手ぬぐいのかぶり方で印象も変わる」といったお話も出てきました。
写真撮影は、海岸や椿のトンネル、民家の軒先など、あえて観光スポットではない場所を選び、日常的な風景の中にたたずむアンコさんの姿を通して、大島とともに生きる姿を表現しようという狙いです。