元町エリアを「アンコさんのまち」にする取組がスタート!!
大島では、2018年度から「『ちょうどいい』が見つかる、行きつけになれる島」をコンセプトに、来島者と島の人との継続的な関係性の構築を目指し、その仕組みづくりや体験メニューの企画・構築の議論が進められてきました。2019年度は実践イメージを共有・検証するためにモニターツアーを実施した他、体験メニューの旅行商品化等のビジネス機会の創出に取り組みました。
そして2020年7月に「第1回フォローアップ会議」を開催し、これまでの検討を振り返るとともに、コロナ下における新しい生活様式を踏まえつつ、今年度の取組の方向性について議論をしました。
その結果、大島のブランド価値を島内外に十二分に示すことができる、持続可能な新しい仕掛けのあり方として、大島の象徴的な存在である「アンコさん」をテーマに展開することになりました。
「アンコさん」とは、大島の生活を支え、知恵を授けてくれる年上の女性に対して親しみを込めて呼ぶ時に使う、大島ならではの呼び名です。最近では、島内の小中学校でも「アンコさん」に関する学びの機会が増え、アンコ文化の体験と継承に地域ぐるみで取り組んでいます。また、7月に放送されたNHKの紀行番組で「アンコさん」が取り上げられたこともあり、「アンコさん」についての問い合わせが増えるなど、アンコさんの認知度が高まりつつあります。
大島には古くから6つの集落が存在しており、それぞれの集落毎に特色があります。そのような背景を持つ大島において、持続可能かつ発展的な取組を行うには、地区(集落)ベースでそれぞれの特色を活かすことが重要です。そのため、今回は「アンコさん」にちなんだスポットが点在し、多くのメンバーが活動する「元町」を『アンコさんのまち』にすべく取り組みます。元町は大島の玄関口でもあり、地区の魅力はもとより大島全体の魅力を、ここ「アンコさんのまち」から島内外に発信していきます。
今後は、「アンコさん」の知名度向上と今の時代にあった新しい「アンコさん」像を作り上げていくため、アンコ文化保存会、元町エリアの事業者等と連携し、「アンコさん」をテーマにした商品や体験、サービスの開発、これらの情報発信を起点に取り組み、大島の魅力を具現化していきます。