他の島の「場づくり」に学ぶオンライン座談会を開催!

3月に行われた「母島部活堂」のテーマは、「他の島に学ぶ場づくり」。
「場づくり」は、母島部活堂の核となるキーワードです。今回は、東京宝島事業に参加する他の島に声がけし、それぞれの取組や成果、また苦労を乗り越えた工夫などを共有し、あらためて「場づくり」の大切さを考えました。
座談会には、島内外から30人近くが参加。この様子は母島の人たちをはじめ多くの人に見てもらい、母島部活堂に興味を持つきっかけにしてもらえるよう、母島部活堂の公式YouTubeチャンネルで同時配信も行いました。

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取組を紹介してくれたのは、父島、新島、式根島の皆さん。母島のメンバーが、各島の代表メンバーにインタビューする形で進行し、島での取組内容のほか、取組実施に向けて工夫したところなどをお伺いしました。

父島の成功のコツは、SNSでの頻繁な情報発信と、島内の協賛事業者を集めるために直接出向いて丁寧な説明を行ったとのことでした。
新島での「場づくり」のポイントは、毎週開催する事務局と新島メンバーの定例会議。ここでは、時間を決めて近況報告と情報共有を行っています。また、島内に取組を周知する新聞の発行や、ファンづくりのためのSNSによる発信も定期的に実施しています。

式根島では、会議をオンラインで行うことも含め、島の参加者の負担が小さくなるように取組を進めたそうです。

インタビュアーとなった母島のメンバーからは、「場づくりについては、島外との関係、宝島メンバー内の関係、島の人との関係、この3点を大事にしていく必要がある」「まだ活動を知らない人たちには、直接会って話すほか、新聞やSNSを通じてメンバーの想いを伝えること」と、各島の事例から学びを得たポイントを共有し、今後に活かせるような実りある時間を過ごしました。

そして、母島のアドバイザーからは、活動を拡げていく際のポイントについて、次のような話がありました。
「取組を拡げるためには、『共有・共感・共鳴』の3段階があり、多くの人と取組を『共有』するためには、情報の提供が必要。そこから『共感』を得るには、ストーリーを語る人が必要。さらにその共感を『共鳴』させるには、熱くなれるビジョンが必要となる」また、壁に突き当たったときの考え方についても言及。
「葛藤が生まれた時には放置せず、みんなで話し合う」「一人で決めるのではなく、島の人たちや外部のブレーンと、対話を通して一つ一つ積み上げていくことが大事」といったアドバイスがありました。

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母島のメンバーによって、「それぞれの島の取組みは違っていても、同じように試行錯誤しながら乗り越えて、一つ一つ形になっていることがわかりパワーを頂いた」「東京宝島事業は、島の人たちが話す場を作ってくれた」と、振り返りを行い、閉会となりました。

この座談会で得たヒントを活かし、今後も母島部活堂は取組を進めていきます。

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