青ヶ島を深く理解できる「リーフレット」が完成
青ヶ島では、「青ヶ島らしさ」を大切にしてくれるコアなファンづくりを目指し、島の魅力やライフスタイル・価値観を伝えるためのリーフレットを制作しました。
制作にあたっては、会議メンバーでもある島内出身・在住のデザイナーや、広報・PRの専門家などによる特別チームを結成。コロナ禍で観光案内などの対面コミュニケーションが難しいという現状を踏まえつつ、来島者自らがリーフレットを片手に島内を散策し、楽しめるヒントをたくさん盛り込むべくコンテンツを練ってきました。
2020年末から2021年1月にかけて、島の人たちからリーフレットに掲載する情報のアイデアを募集。青年団の方や役場職員、学校の先生、子ども達など、およそ30名の方から回答をいただきました。
その中には、島のおススメスポットや散歩ルート、海遊びや昆虫採集などの自然体験、伝統芸能や食文化など多くの人が楽しめそうな情報があったほか、島の成り立ちなどの歴史・言い伝え、滞在時のルールや注意喚起などを掲載しては、という声も集まりました。いずれも地元の人ならではの多彩なアイデアです。
これらの意見を参考に制作チームで議論をした結果、「ここにしかない大自然を感じよう」「島の入り口のことを知ろう」「青ケ島のカミサマに会う」「島の郷土食」という4つのテーマで島の魅力を紹介していくことになりました。
さらに、季節ごとの島の楽しみを知ってもらい再来訪に繋げるため、年間行事、旬の魚、季節の花などを記した「青ヶ島の一年」を伝えるページも加えることに。
リーフレットのターゲットは来島者。島を訪れた際に、宿泊施設などで配布していただく想定です。滞在中、バッグやリュックサックなどに入れて持ち歩きやすいようにA5サイズの冊子形式としました。
3月上旬に開催したフォローアップ会議では、作成したリーフレットの素案について島外から移住してきた在住者の視点で意見を伺うため、島の小中学校の先生などに参加いただきました。
先生方からは、「島の魅力をあらためて知ることができて良かった」など評価をいただき、リーフレットは来島者だけでなく在住者にとっても、島についての理解を深めるきっかけとなるツールになることが確認できました。
また、「青ヶ島には観光案内看板がないので、その代わりとして利用してもらえると良い」との意見も。観光案内看板の機能を担うためにも、正確性を期さなければと思いを新たにしたところです。
さらに、このリーフレットを使ってどのように巡ったか、どの情報が役にたったかなど、来島者の方にフィードバックしてもらえる仕掛けも考えています。裏表紙に、青ヶ島の旅の思い出を共通のハッシュタグ「#ハロー青ヶ島」をつけてSNSに投稿してもらうようなお願いを掲載するなど、来島者の声を集めるためのアイデアがあがっています。