青ヶ島の魅力を伝えるリーフレットの制作がスタート!
青ヶ島では、コロナ禍により来島者とのコミュニケーションが限られる中で、いかに青ヶ島の"今"を伝え、島に関心を持ってくれる人に情報を届けるかを検討してきました。
会議参加者は、宿泊施設の関係者もおり、日ごろから観光客や来島者と接していることから、最近の「観光客の来島状況」や「来島者とのコミュニケーションの図り方の変化」について、参加者の中で情報交換を行いました。
島内の感染症対策は、マスクを着用、距離を取る、密になる状況をつくらないなど基本的な予防行動が島の人々はもちろん来島者も実践できている状況。しかし、心情的に「島の人は島外から来た人に声をかけづらいし、来島者も島の人と交流するのは遠慮する」状況が続いており、コロナ禍で来島者とのコミュニケーションが希薄になっている状況が明らかに。
これまでは、島の人たちと来島者が直接出会う中で青ヶ島の面白さを伝えられていましたが、その機会が減り、魅力を伝えきれていない、もどかしいといった意見が出てきました。
それらの意見を踏まえて、実際にどういったことを発信していくか、もう一度「島の魅力」について話し合いを実施。
青ヶ島村は、人口約170人という「日本一人口の少ない村」。
ありのままの自然が残る世界的にも珍しい二重式カルデラの火山島で、過酷な環境の中で互いを支え合ってきたという歴史もあります。
こうした青ヶ島の歴史をふまえて島の人たちが感じる島の魅力としては、
「何もない、自然しかない。ただ、その自然がすごい!」
「このような自然環境のなかで、道路や港が作られた歴史がとても感慨深い。」
「島の人は、港や道路を作った人など目の前の物事をつくった人が誰なのか、お互いの顔を知っている。」
「島の屋外にごみ箱はないのに、ポイ捨てする人は誰もいない。ごみを捨てたら誰が困るかみんなが理解しているため、ごみは持ち帰ることが当たり前。」
などがあがりました。
「青ヶ島の生活について、『お客さん』という立場よりは、『島の一員』という気持ちで、同じ方向を向いてもらえるとお互いがより充実した時間を過ごせるのではないか」というのが会議参加者共通の想いです。
2020年度は、このような情報を盛り込んだリーフレットを制作し、島外の人たちに、島の人たちの想いを伝えることでコミュニケーションの強化を目指します。リーフレットとしてだけではなく、来島者が島を歩き、自発的に楽しんでもらうような仕掛けづくりも行っていきます。
今後は、島内から寄せられたアイデアをもとに、デザインやレイアウトについても検討を行う予定です。