「青ヶ島らしさ」を大切にし、楽しむ心を持ったコアなファンとの関係性づくりをテーマに取組を再構築

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青ヶ島では、2019年度から「自力に目覚める、絶海絶景の島」をコンセプトに掲げ、青ヶ島の自然と暮らしを知ってもらうための話し合いを重ねています。具体的にはドローン空撮を有意義に活用した交流人口の創出と青ヶ島に来島してくれた人限定の交流会の開催について検討を進めてきました。

しかしながら、新型コロナウイルス感染症の流行により、島への往来が難しくなったことから、10月に開催された第1回フォローアップ会議では、観光客の来島状況や、コロナ禍における島の宿泊施設での受け入れの状況などについて共有を図ることとなりました。

2020年夏の来島者の受け入れ状況について、参加者から、「島外へ帰省する人が減った」「祭り等が中止となり例年に比べて静かな夏だった」などの意見がありました。 一方で、「7月から徐々に予約が入り8月は宿泊客が多かった」「テレワーク等の長期滞在者がいた」「国内の隠れた秘境として注目を集め、取材やツアー会社の問い合わせが増えた」など、来島者や来島を希望する人が一定数いることがわかってきました。

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通常時と比較し、気軽にコミュニケーションをとることが難しい中、こうした状況だからこそ島の現状をきちんと伝えられ、青ヶ島ファンとの関係性を築いていきたいという想いが強くなっています。 これらの状況を踏まえ、2020年度は、島の魅力や島を訪れた際の注意事項を円滑に伝え、青ヶ島に訪れる人や、島に関心を持っている人とコミュニケーションを図るための取組を検討していくことになりました。

また、近年来島が増えている、ドローン空撮を目的とした人たちに向けた情報発信として、島での撮影の楽しみ方や、撮影する上で守ってもらいたいことも整理し、来島者に伝えていく予定です。

次回は、他地域の事例を参考に、コミュニケーション手法について具体的に検討していきます。

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