コロナの影響を受けるもオンラインで島内外とつながり、母島の未来のために自由に語れる場=「母島部活堂」を実践中!

母島は人口約450人の小さな島、母島では、「みんなが『らしく』暮らせる、母なる島」をコンセプトに「母島部活堂」を実践し、地域力の底上げに取り組んでいます。

母島部活堂とは、母島の過去、現在、未来を考え、母島の良さや課題を知り、解決に向けて動くために自由に語り合う「場」のことです。 本来であれば5月に関係者を島に招いて部活堂を開催する予定でしたが、コロナ禍で中止になり、代わりにオンラインでの部活堂を毎月開催しています。

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その結果生まれた取組の一つが「母島遊び」。これは、「母島らしい遊びが消えつつある」という危機感や「アナダコ捕りの楽しさを伝えていきたい!」という思いを島出身者である「島っ子」を中心に部活堂にて共有し、島の子ども達が母島らしい遊びを体験するために企画したもの。8月には、安全管理に細心の注意を払いながらタコ捕り体験を試行的に実施しました。

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ほとんどの子どもたちにとってタコ捕りは初めてでしたが、もともと泳ぎの得意な島っ子たち。季節はずれにもかかわらずみんながタコを捕まえ、見守った大人からは「島っ子は凄い。島の未来は安心だ。」といううれしい声が聞かれました。

このほか、9月には伊豆・小笠原各島の近況を共有するための座談会も開催。当日は全11島から14名が参加し、「今年一番良かった島のエピソード」や「これから島をどうしていきたいか」といったテーマで意見交換を行いました。

参加者からは、「それぞれの島は似ていて共通点があることがあらためて感じられた。」「仲間とつながることが大事。オンラインで島外ともつながりながら仲間を増やしていきたい。」といった感想が出されました。

母島では、今後も部活堂を開催し、島の魅力を再確認するとともに、島内住民に対する広報を目的とした「母島部活堂新聞」の発行に向けて、活動を続けていきます。

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