第5回母島島会議 開催レポート

hahajima5_img_01

子供達の遊び場となっている前浜

東京宝島事業では、島の住民が主体となり、各島の魅力について議論し、磨き上げることで、島のブランド化を目指す「島会議」を行っています。12月10日に開催された母島の第5回島会議の模様をレポートします。

>> 母島の概要はこちら

島の課題も宝物。島内の交流環境向上のためのアクションプランとは

hahajima5_img_02

年度内最後となった今回の島会議。まずは、11月25日に都内で開催された第4回東京宝島会議について、参加者より報告されました。
母島の紹介として島の子供達が制作した動画を流し、美しい自然に囲まれて人々が人間らしく生きている母島のブランド価値をプレゼンテーション。発表を見た他島の参加者から大きな反響があったことが報告されました。

また、「みんなが『らしく』暮らせる、母なる島。」というコンセプトや「人間らしい暮らしの本質を求めている人々」というターゲット、さらに、「皆で話し合う場がない」という島の課題も母島が持つ宝物として位置付け、島内の人が話しやすい環境を作ることをアクションプランとすることも参加者の中で改めて認識を共有しました。

コミュニケーションを円滑にする「場活」を体験

母島のアクションプラン実行のヒントとして、スタディツアーで体得した「場活(※)」がどんなものか、参加者全員でその一部を体験しました。
※「場を活性化せること」を目的とした(株)場活堂提唱の研修の手法。

hahajima5_img_03

まず2人1組になり、相手との「共通項」を2つ見つけ、見つかったらハイタッチをして別れ、次の人とペアになります。このワークを繰り返すうちに、会議の場も和やかな雰囲気に。

「こういう手法を取ればもっとざっくばらんに、かつ建設的な意見を楽しく出し合える場を作り上げられるのでは」と、スタディツアー参加者の宮城雅司さんがワークの意図を説明しました。

「いどばた座談会(仮称)」の3年計画をもとに議論

会議の場が温まった後、母島が目指すアクションプランの一つの案として、宮城さんから「いどばた座談会(仮称)」のロードマップが提案されました。

1年後はなるべく多くの人を巻き込み、2年後は定期的に発表やプレゼンを開催。3年後は「いどばた座談会」が自然に行われる状況のイメージが共有されると、ファシリテーターから「母島から他の島も巻き込めたら」とアイデアが提案。母島だけでなく、他の島とつながることも見据え、ディスカッションが続きます。

hahajima5_img_04

考えを深めるため縦軸に重要度、横軸に難易度を示したマトリックスを用いて「すぐやるべき項目」「時間をかけてやるべき項目」「可能な範囲でやるべき項目」「実施の可否を検討する項目」の4つに意見を整理。

hahajima5_img_05

SNSを活用して島外の島出身者を巻き込む案や、島内でリーダーを増やす案など、様々な意見が集まるなか、ある参加者から「場活じゃなくて、部活がいいのでは?」という意見が挙がると、他の参加者も賛同。アクションプランの名称は「母島部活堂」に決定しました。
最後は2月18日に東京都内で行われるビジネスマッチングイベントに向けて、島内会議のスケジュールを調整。母島部活堂の実現に向けてより具体的なプランを考えていきます。

会議のレポートをPDFを見る