第5回青ヶ島島会議 開催レポート

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青ヶ島ならではの絶景を生かし、ドローンを使ったアクションアイデアを検討中

東京宝島事業では、島の住民が主体となり、各島の魅力について議論し、磨き上げることで、島のブランド化を目指す「島会議」を行っています。1月17日に開催された青ヶ島の第5回島会議の模様をレポートします。

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島の安全を第一に考える

第5回島会議は、11月に行われた第4回東京宝島会議と第4回島会議のスタディーツアーの振り返りからスタートしました。前回までの会議を経て、「ドローン限定撮影会」を主軸としたアクションアイデアを検討中の青ヶ島。
今年度最後となる会議では、アイデアの具体的な内容について議論します。

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近年ドローンを持ち込む観光客が増え、ドローンの落下事故が後を絶たない青ヶ島。そこで、アクションアイデアは「やみくもにドローンを飛ばす人を増やすのではなく、マナーやルールを守り、ドローン飛行のスキルのある人に来て欲しい」という認識を、参加者全員で確認してから議論はスタート。

そのためには、いくつかの制約を設けた限定撮影会が望ましく、その条件を議論。
まず、来島前には、都内での安全講習や島についての理解を深めるイベントに参加してもらうとともに、ドローンのフライト計画を提出する等、参加条件を設ける。
また、島側での受け入れ準備として、ドローンの飛行禁止エリアを設定してマップを制作する等が必要として、意見がまとまっていきました。

大切にしたいのは島の人との触れ合い

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さらに、来島時の過ごし方についても様々な意見が交わされました。
「撮影会では、島の人が案内役を務めることで、単に撮影スポットだけでなく島の文化や歴史、生活なども含めて伝えたい」「完成した映像作品の上映会を島内で行い、魅力ある島の人と来島者が交流する機会を作る必要がある」等といった意見が相次ぎ、大切なのは作品そのものより「撮影会を通して生まれる来島者と島の人との交流」であり、それこそが来島後も繋がっていけるファンの醸成に必要であるという軸となる考え方を、メンバーで共有することができました。
また、クリエイティブな現場を学ぶ良い機会となることを期待し、撮影会には島の子どもたちも参加させたい、という声もあがりました。

さらに、来島者が島から帰った後にも仕掛けは続きます。
青ヶ島をファンになってくれた人が集まる場を都心等に作ることで、来島が難しくても交流を続ける仕組みも検討されました。「青ヶ島ドローン撮影会」を企画し、来島して撮影した人と、その人が連れていきたい人を招待し、互いに撮影した動画を見て交流する場を設けてはどうか、とのアイデアも。

今年度中も、アクションの具体化に向けて更に検討を進めることとして、会議は終了しました。

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今回が初参加となった佐々木有貴さんは「今までにないチャレンジなので面白いと思った。会議は普段知ることができない島の人の考え方も分かるので良い機会。これで終わるのではなく、続けて広がっていくことが大切だと思う」と話し、全5回参加の荒井智史さんは「今まで青ヶ島には話し合う場がなかったので、全部の回を通して焦らずにじっくり参加者と話せたのが何よりもの成果。実際に実行していくにはハードルがあると思うが、来年度も引き続き会議の場を設けて参加者と認識を揃えていくことが大事だと思う」と来年への思いを語りました。

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