大島で椿を学び、自分自身の価値観を振り返るモニターツアー「僕らが島旅に出る理由」を開催!

「伊豆大島ミライプロジェクト」では、島について学び、継続的に島に関わっていただける方々を増やすためのモニターツアーを実施しました。今回、2023年2月4日、5日にかけて行われたモニターツアーのタイトルは「僕らが島旅に出る理由」。Web上に募集記事を掲載し、より忌憚なく広い意見を聞けるように一般公募し、7名の方に参加いただきました。

今回は大島を代表する花である「椿」をテーマに、花や実、油の搾りかすなど様々な観点で椿が大島の生活と結びついているかを学び、体験することから自分自身の価値観を振り返ったり発掘したりするツアーにしたいと企画しました。

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1日目はさまざまなアクティビティを通して大島の自然に触れていきました。
立派な椿園を持つ大島高校では農林科があり、実際に高校生が椿を育てています。今回は高校生がガイドとなって椿の種類の豊富さや、椿の種類の違いや特徴について説明しました。普段島の外からでは、椿の種類を意識していないことが多いですが、案内していただいたことで椿の種類ごとの特性を理解して見ることができました。

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三原山の裏砂漠では活火山ならではの自然の厳しさや歴史を体感しながらも、その体験を共有することで参加者が仲良くなっていきました。

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続いては、今まで捨てられていた椿の実の殻を使ったフォトフレーム作りのワークショップ。ものづくりを通じ、ひとりひとりが自分と向き合う時間となりました。普段忙しい生活を送っている参加者からは「集中して作業する良い機会だった」と好評でした。

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夜は鍋を囲んでの交流です。椿の実を食べて育った豚「かめりあ黒豚」が生まれた背景の話を聞きながら会話が弾みます。

2日目は1日目のインプットをもとに、スポーツをしたり、コーヒーを飲んだりしながら自分の価値観の変化や大切にしたい思いについて振り返る時間となりました。

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朝のアクティビティ会場となった大島町メモリアル公園は2013年の土石流災害で犠牲者が出た地域。現在は風光明媚な公園ですが、復興を祈念し、防災の大切さを受け継ぐ意味を込めて作られたものとなっています。火山や水害という災害とともに暮らしてきた大島の歴史に触れることも学びのひとつです。

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最後はそれぞれがこの2日間の学びを通して得たことを語り、自分が大切にしたい価値観を表現した言葉を書道でしたためました。書き上げた書をインスタントカメラに収め、1日目に作ったフォトフレームにはめることで、想いが詰まったお土産が完成しました。

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参加者のアンケートでは、全員の方から「また大島に来たい」という声をいただきました。モニターツアーを通じて参加者の方が価値を感じるポイントを理解することができ、今後ツアーを本格展開させる上で役立つ情報を得ることができました。これからも多くの方に大島を行きつけにしていただき、深く関わっていただくための取組を続けていきます。

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