一流アスリートと島の子どもたちが真剣勝負！？「大島まるごとバレーボールDays」でスポーツの島を発信！
場所は大島高校体育館。夏休みも終わりに近づいた2022年8月23日、24日の２日間にわたって、「大島まるごとバレーボールDays」が開催されました。
約40名のバレーボールをプレイする島内の小中高生が集まる中、今回ゲストで来てくださったのは、前全日本代表監督の中田久美さん、そして元全日本代表であり、2022年6月まで現役選手として活躍した野本梨佳さんの2人です。20年前、中田さんが「春の高校バレーコーチングキャラバン」で大島高校を訪れた当時、バレーボール部だった卒業生が中田さんに手紙を書いたことから今回の来島が実現しました。
1日目は大島でバレーボールをプレイする小中高生約40名が集まりました。
受付ではアロハ風の爽やかなスタッフウェアでお出迎え、感染対策にも留意して進められました。
最初はチーム大島代表の小林さんから今回のイベントが行われた背景や、今回の取組の意義について、簡単なに説明を行いました。
「みんなと交流することで、大島が素敵な島だと感じて、また来たいなあと思ってもらいたいです。」
大島で20年間バレーボール指導に関わる山本さんからは、今回中田さんが来てくださるきっかけとなった20年前の春高バレーキャラバンのお話や、部員3人ながらも頑張っている都立大島高校バレー部の活動について紹介がありました。
1日目はバレーボールを楽しむためのプログラムが進められました。高校生が考えたウォーミングアップや、小中高生混合のチームに分かれた対戦形式のプログラムなどです。それぞれのチームには１試合ごとに中田さんや野本さんはじめ違う監督が付いて短時間でゲームを行いました。チームで作戦を考え、中高生が小学生をフォローしつつ、積極的なプレイには拍手がわく、和気あいあいとした空間となりました。
2日目は中高生の選手が約20名参加し、１日目よりレベルアップしたバレーボールを体験しました。
前半は中田さんが考えてくださった一流選手のウォーミングアップ、そして後半は中田さんが監督となった中高生チーム対、野本さんがメンバーに入った地元の大人チームでの真剣勝負の試合です。大人チームが最初は押していたものの、中高生チームも必死でレシーブし、強い攻撃を見せるなど負けていません。中田さんと中高生チームには次第に一体感が生まれてきました。
参加した子どもたちは、普段は違うチームでプレイする人たちとも仲良くなれ、全日本のプレイ刺激を受けたことでみんな楽しそうな笑顔を見せていました。
また、大島で一生懸命バレーボールに取り組む子供たちとの交流によって、ゲストの皆さんにとっても大島が思い出深い場所となったようです。
一連のプログラムが終わると、港では子どもも大人も、中田さんと野本さんが帰る船を最後まで名残惜しそうに見送りました。
今回のイベントを通して、大島でバレーボールを愛する人たちが一丸となり、バレーボールを通した大島の魅力づくりの素地を作ることができました。今後はもっと多くの人に大島に行きつけになってもらい、大島をバレーボールの島としてさらに発信できるよう、モニターツアーの実施などにも取り組んでいく予定です。