「御蔵島とつながる」食の体験と場の創出を目指して

御蔵島のブランドコンセプトは「すべてが特別になる、あなたを宝物にする島」。2019年度から議論をスタートし、島の歴史、文化、食を通じて、自分だけの「特別感」を感じてもらえる体験コンテンツや場を創出することで、島の慣習を尊重し、島の方と調和できる人、スキルのある人たちとの新たな関係づくりを考えてきました。2020年度は、これまで話し合ってきたテーマである「島内で集まれる場所づくり」に関する議論を深化させ、御蔵島とつながる体験や場の創出を目指して取り組みます。

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島の参加者に共通する考え方は、「スモールスタート」です。御蔵島の暮らしや自然そのものが魅力であることから、それを守っていくことが重要であり、何かを新たに作ったり、自分たちに大きな負担を掛けたりせずに、すぐにスタートできて、またアクションが止まらないようにするとともに、初期費用が抑えられる取組にすることを念頭に意見交換が進みます。

子どもからお年寄りまで含めた島の人と観光客が気軽に集まれる場の創出を検討する中で、御蔵島は斜面が多く可住地が少ないゆえに利用できる物件が限られること、島内で食事をする場所が少ないこと、ウィズコロナの新しい生活様式への対応を踏まえ、移動販売車等を活用するアイデアが出されました。

移動販売車により、様々な人が気軽に集える場を創出できるだけでなく、新たな取組に携わりたい人にとってチャレンジの場にもなると期待できます。そのため、今後は移動販売車の導入に向けて検討を進めていくこととなりました。

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