母島部活堂 オンライン座談会で「withコロナ」と島の未来を考える!

母島では、島の人が中心となって毎月さまざまなテーマで話し合う「母島部活堂」を開催しています。今回は、2020年に2回にわたって行われた座談会の様子をレポート。テーマは、新型コロナウイルス感染症への対応についてです。医療体制が脆弱な島で、島民として何が求められているのかを話し合いました。

2020年8月下旬に実施された第1回座談会では、新型コロナウイルスへの島での対応について、参加者の実感や個々の対策などを参加者で共有。例えば「島で感染者がでたときに、自分ならどうするか」という問いかけに対して、「感染者に代わって買い物をするなど、自分達が自主的にできることを考えていきたい」といった意見が出されました。

9月には、近隣の父島で新型コロナウイルスの感染者が発生。それを受けて、10月下旬に実施された第2回座談会は、より具体的な内容となりました。「With コロナ」を前提に、母島の人たちが大切に育ててきた「クリスマス子ども大会」をどうやったら実施できるかについて、意見交換がされました。

「クリスマス子ども大会」は、島の社会福祉協議会が主催し、地域の各団体が協力するなどして、30年以上にわたり母島内で盛り上げてきた地域行事です。

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最初に、話し合いの場を活性化させるプロである「株式会社場活堂」のアドバイザーから、「何のためにやるのか」を参加者のなかで共有したうえで、「どうやって実施するのか」を考えることが議論を進めるうえで大事だとの話がありました。

この会を実施したい理由としては、「子どもたちには、地域の人から大事にされていたという思い出を残してあげるため」「大人が、子どもの笑顔を見て元気をもらうため」「島の魅力を表す行事として残していくため」などの意見があがり、具体的な実施に向けて検討を行いました。

島外の人も参加している母島部活堂では、さまざまな意見交換が可能です。「こういう場を通じて、多くの人が『自分事』として話していくことが大切」「まだ結論は出ないとしても、ヒントがたくさんあった」「まずは話し合いをすること自体に価値がある」など参加者同士、多様な考え方に触れ、母島部活堂の価値を感じられる時間となりました。

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