あおちゅう(青ヶ島焼酎)の高付加価値化 へ向け、焼酎の歴史文化を視察 (2019/2/7・2/8)

あおちゅうのルーツは鹿児島県。その起源を知り、自然麹の貴重さや焼酎そのものの歴史文化を知ることで、ブランドストーリーのブラッシュアップや高付加価値化へつなげることができると考え、2019年3月に実施予定となっている成分分析の協力機関となる鹿児島大学附属焼酎・発酵学教育研究センターへの視察を行いました。

専門家も驚く製法にこそ、「あおちゅうらしさ」がある

鹿児島大学附属焼酎・発酵学教育研究センターへ伺う前に、鹿児島県枕崎市にある薩摩酒造花渡川蒸溜所明治蔵を訪問。代表銘柄「さつま白波」の薩摩酒造株式会社が操業する焼酎蔵は、資料館を兼ねた醸造所として活用されています。鹿児島大学附属焼酎・発酵学教育研究センター客員教授の鮫島吉廣先生の案内で、自家醸造の時代から現在の近代的な製法へと進化していった薩摩焼酎の製法の歩みや、八丈島・青ヶ島へと伝わった蒸留器の変遷などを学びました。

その後、鹿児島大学附属焼酎・発酵学教育研究センターを訪問。鮫島先生をはじめとした同センターの先生方と青ヶ島酒造合資会社・奥山晃氏、ブランディングアドバイザー・小倉ヒラク氏にて、あおちゅうのブランディングに向けた成分分析方法などについて、打ち合わせを実施。青ヶ島や製造の様子を写した映像、写真を見せながら、自然麹の「あおちゅう」の製造方法を説明すると、もろみの度数を測らず、水を計量しないなど感覚的な製法に専門家から驚きの声が上がっていました。各先生方からは、そういった製法や製造のプロセスも含め、「あおちゅうらしさ」の原因となっている成分を分析することができれば、今後のブランディングに向けて大きなヒントを得ることができるのでは、とアドバイスをいただきました。