第1回青ヶ島島会議 開催レポート
「大凸部」から見た世界的にも珍しい青ヶ島の二重カルデラ
東京宝島事業では、島の住民が主体となり、各島の魅力について議論し磨き上げることで、島のブランド化、高付加価値化を目指す「島会議」を行っています。6月3日に開催された第1回青ヶ島島会議をレポートします。
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景色、伝統文化、子供、人口が少ないetc......。青ヶ島の「島の宝」とは?
第1回青ヶ島島会議には、5名が参加しました。まずは、あらゆる方向から島の可能性を探っていけるよう、「考えを散らかすこと」を命題に会議を進行。3つのテーマで柔軟に議論を行っていきました。
1つ目のテーマは、「"島の宝"で思い浮かぶもの」。
参加者は、それぞれ思いついた事柄を付箋に書き出し、周囲と共有します。「星空」「島の景色」、「地熱」、「塩」、「あおちゅう」、「伝統文化」、「郷土料理」、「子供」などに加えて、「人口が少ない」、「情報が少ない」といった一見ネガティブな意見も挙がりましたが、「視点を変えればそれも島の宝ではないか?」という意見も出るなど議論が徐々に深まっていきました。
「青ヶ島がこうなったらいいな」飛び出すアイデアに会場はワクワク
続いて、2つ目のテーマは「島でこうなったらいいなということ」。
この議論で重視されたのは、実現可能性にとらわれない「自由な発想」です。お互いの意見を尊重し合い、青ヶ島の魅力を伝える「あおちゅう試飲セット開発」、「星空ツアーの開催」、「島で採れる野菜や塩を活用した島料理教室の開催」「(カルデラに)ジップライン(※)をつくる」など、多様なアイデアが出されました。
(※)木々の間にワイヤーを張り、滑車を使って滑り降りるアクティビティ
3つ目のテーマは「島にくるのはどんな人?」。
まず「島旅が好きな人」や「自然が好きな人」、「釣り好きの人」、「何も求めていない人」のような、現在の青ヶ島に来島している人物像が挙げられ、来島者には様々な目的をもった人がいることを再確認しました。このことから、「これから先、どんな人が島に関わって欲しいか?」という人物像を考えるきっかけとなりました。
ポジティブな空気の中で飛び出した200のアイデアをベースに次回へ
2時間の会議で挙がったアイデアは200以上。参加者の荒井智史さんは、「島のためにいろいろな人が参加して、包み隠さず、素直な意見を持ち寄れてよかった。一方向の意見だけでなく様々な意見が出たことで、自分の視野も広げられた」と話し、3年前に島へUターンした菊池ユリさんは、「日頃は忙しいので、島内でも集まって話す機会がないのでよかった。アイデアに対して、お互いにポジティブな反応をしていて、とても話しやすい雰囲気だった」と振り返りました。
青ヶ島の島会議は2019年度内にあと4回開催する予定です。今回共有されたアイデアをベースに、次回以降の会議でブランドコンセプトや具体的な取組を考えていきます。