火山を軸とした三宅島の魅力発信活動に向けスタートを切る!

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三宅島では、2018年度から島の魅力を高めるための議論をはじめ、ブランドコンセプトを「五感を呼び覚ます 火山とともに過ごす島」に決定。「火山を歩く・学ぶ・食す」をアクションプランとして、デジタル観光ツアーアプリと写真プリント機器を導入しながら、火山を軸とした観光体験プログラムの開発を行い、新たな価値を創出することを検討してきました。2019年度にはツアーアプリとプリント機器を実際に使用したモニターツアーも開催しました。

そして2020年7月、この2年間の議論や取組について振り返り、2020年度の取組を決定していく会議が開催され、今年度の活動がスタートしました。

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コロナ禍の影響がありながらもなんとか実施にこぎつけた今年度の取組。昨年度まで検討したブランドコンセプトやアクションプランへの影響が懸念されました。

会議では、コロナ禍でも「三宅の魅力の本質は変わらない」ということをメンバーは確認しました。今年度も引き続き、昨年度からの目標をもとに進めていくことで一致しました。

昨年度、試験的に導入したデジタル観光ツアーアプリ「SpotTour(スポットツアー)」は、来島した利用者の行動データを蓄積し分析することができます。そのことにより、観光客により魅力的なツアーを提案できるほか、「もっと詳しく話を聞いてみたい」と思ってもらい、ネイチャーガイドにつなげるきっかけとしても有効です。今後はアプリに登録する島内のスポットを増やし、ツアーをどんどん提供していくこととなりました。

また、三宅島の魅力は観光スポットだけではないという意見も出ました。店舗やネイチャーガイド、体験などの情報も盛り込み、来訪者がより楽しみながら島内を巡り、地域も潤うような仕組みにつなげよう、ということになりました。来訪者だけでなく島の方々もツアーアプリを活用できるようにできれば良いという発想も出てきています。

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写真プリント機器の利活用についても検討が進められました。この機器は、島を訪れた思い出をその場で素早く印刷し持ち帰ることができるのが魅力。来訪者同士が写真を見せあうことで、三宅島での時間を振り返って楽しんでもらうこと、リピーターにつなげることを意図しています。今後は、写真プリント機器の設置場所や活用シーンなどについても具体的に検討が進められていきます。

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2019年度までの取組を通し、デジタル観光ツアーアプリや写真プリント機器を、来訪者や島の方々により効果的に活用してもらうためには、島内での広報・周知活動が重要であることがわかっています。

そのため今後は、案内ポスターを貼り出していくなど周知活動にも取り組みながら、ガイドツアーや観光体験プログラムの浸透と利用促進に向けて、引き続き取組を進めていきます。

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