利島の椿油「神代椿」と島の暮らしを紹介!
日本で一、二を争う椿油の産地である利島。その原料となるのは、島全体に植生する約20万本の藪椿(ヤブツバキ)です。はじまりは、300年ほど前。冬の冷たく厳しい西風から集落を守る防風林として植えられ、現在は主産業の一つとして島を支えています。
利島でつくられる椿油ブランド「神代椿」は、外国産の油を混ぜた「カメリア種子油」とは異なり、日本古来の品種である藪椿の種子から採取される油のみで精製されています。
日本では国産油自体が珍しく、化粧品に使われる植物油となるとさらに希少な逸品です。
現在販売されている商品は3つ。完熟藪椿の一番搾り種子油を濾過し、トロッとした質感の「金」。それに脱色脱臭の精製を加え、サラッとした質感の「銀」。そして、オーガニックコスメの世界統一基準「COSMOS ORGANIC認証」を取得した限定品の「雫」です。
利島椿油(東京島しょ農業協同組合利島店)サイト:https://ja-toshima.jp/
2020年度は、「ロングライフデザイン(=その土地に長く続く"個性"や"らしさ")」をテーマに活動するD&DEPARTMENTとコラボレーション。利島ならではの地質や独特な栽培・精製方法で作られた椿油と、利島の暮らしや魅力を体感できる企画を実施しました。
D&DEPARTMENTが手がけるガイドブック『d design travel』は、1冊ごとに1つの都道府県をまるごと特集し、その土地の個性を引き出す雑誌です。今回はその別冊版として、タブロイド版フリーペーパー『d design travel TOKYO ISLANDS』を制作。利島とそこでつくられる椿油はもちろん、東京の島々の魅力も特集しました。冊子は、D&DEPARTMENT 国内全8拠点や関連店舗で配布、特集ウェブサイトも公開しました。
特集サイト:https://www.d-department.com/item/TOKYO_ISLANDS.html
また、D&DEPARTMENTの店舗やWEBストアにおいて、「神代椿」の期間限定での販売も行われました。
2020年11月には、オンライントークイベント「JA利島 加藤大樹さんに聞く 島の暮らしと椿油の魅力」が開催されました。ゲストは、D&DEPARTMENTの代表で『d design travel』編集長のナガオカケンメイさんと、椿油の生産と販売を行うJA利島の加藤大樹さんです。
対談は、加藤さんから島の暮らしや椿油の生産過程について紹介があり、また、実際に島を訪れたナガオカさんから、島でのさまざまな体験談が飛び出すなど、利島と椿油の魅力を感じられる1時間となりました。
ナガオカさんは「観光客が少なく、人口300人という規模だからこその"健やかさ"に感動した。自然そのままの栽培方法の一部を体験することで、良い"気"をもらえた。」などと話がありました。
オンライントークの様子は、特設サイトから見逃し配信でご覧いただけます。
特設サイト:https://www.d-department.com/item/DD_EVENT_24770.html