ブランドコンセプト・ストーリー

椿油をブランディングしていくにあたり、
今後のブランディングの方向性を示す「ブランドコンセプト」と、
椿油の歴史や価値を表現する「ブランドストーリー」を策定しました。
今後策定したブランドストーリーやコンセプトに基づき
様々な施策を行っていく予定です。

永遠の森のひとしずく
持続可能なサイクルに
生きる離島で育つ藪椿。
その実から滴る珠玉の油。

洋上に浮かぶ藪椿の森から
近づきがたい離島故に護られた
類い稀な自然環境。

島の80%を占める藪椿の森。
周囲を囲む海がそうであるように、
適度な人との距離感を保ちながら、
持続可能な健全な生態系を維持してきた。

200年以上前から、人々は森に入り、
その椿の実を丁寧に拾い、丹念に搾って、
香り高い豊潤な椿油を産み出し続けている。

これまでも、これからも。

洋上に浮かぶ藪椿の森の離島

基本情報

ヤブツバキ

椿油(利島)

利島を覆うヤブツバキは約20万本とも言われ、島の面積の約80%を占めています。島では江戸時代から今に至るまで、200年以上にわたって椿油を生産してきました。利島で作られる椿油は江戸時代には年貢として納められ、その後、貴重な換金作物を生産する畑として拡大造林が進められ、今では島の基幹産業となっています。全国の椿油生産量の中でも6割近くのシェアを誇っており、ヘアケア、スキンケア、食用とさまざまな製品に活用されています。

椿油ができるまで

  • STEP01
    利島で作られる椿油は、実の収穫から搾油、原料あるいは商品としての梱包まで全てを島内で行なっています。農薬や除草剤を使わずに、生産者が長い時間をかけて丹精込めて育てたヤブツバキを昔ながらの製法で搾油・精製しています。
  • STEP02
    冬に花を咲かすヤブツバキは、夏から秋にかけて実をつけます。地面に落ちた実を拾いやすくするために、夏〜秋に丁寧に下草を刈り、ヤブツバキの枯葉などとともに焼いたり、草葉を寄せ集めておくキッパライ、シタッパライと呼ばれる作業を行います。
  • STEP03
    利島では、椿の実の採集は秋から冬にかけて自然に落下した実を拾うトリッピロイという方法で収穫されます。生産者が根気よく、一つひとつ丁寧に収穫した実は、乾燥され、さまざまな工程を経て油として搾油・精製されます。

本取組の体制

特産品事業者

東京島しょ農業協同組合利島店
利島はヤブツバキと共に長い歴史を歩んできたので、島にとってヤブツバキは欠くことのできない大切な存在。その思いを商品にのせて、利島とヤブツバキをアピールし続けていきたいと考えています。この東京島しょ産品ブランド化支援モデル事業は、東京11島の代表モデルになるための取組と自負しています。だからこそ、どこに出しても恥ずかしくない結果を残したいと思い、取り組んでいます。
利島におけるヤブツバキの現在まで続く300年の歴史を、次代の子ども、孫の代につなげていきたいし、東京島しょ地域にも波及させていきたい。そのためにも、利島のヤブツバキ産業を持続し、成長していける産業にしていきたい。
コンサルティング等

プロジェクトを推進するチーム

プロジェクトを推進するチーム
周囲わずか8キロの島に、 まるで美しい日本庭園のような椿園がどこまでも続く光景は、感動的です。江戸時代から大切に育まれてきた椿と利島の人の暮らしの関係が生み出す魅力に、我々外部の人間だからこそ気付けることもあるだろうととても楽しみです。また、科学的アプローチの専門家とも連携し、利島の椿油の特徴を掘り下げても行こうとも考えています。より分かりやすいストーリーにつむぎ、利島の椿油の価値を求めている人に繋げられるよう、プロジェクト推進してまいります。

産品ブランド化
取り組みレポート

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