利島椿油リブランディング ガイドブックを作成(2020/3)
東京島しょ地域の事業関係者をはじめ、地域産品のブランディングに取り組まれている方々の参考としてご活用いただくため、「利島産椿油」リブランディングの取り組みのプロセスとそこから見い出された新たなブランドや商品、課題など、プロジェクト全体をわかりやすくまとめました。
椿油をブランディングしていくにあたり、
今後のブランディングの方向性を示す「ブランドコンセプト」と、
椿油の歴史や価値を表現する「ブランドストーリー」を策定しました。
今後策定したブランドストーリーやコンセプトに基づき
様々な施策を行っていく予定です。
洋上に浮かぶ藪椿の森から
近づきがたい離島故に護られた
類い稀な自然環境。
島の80%を占める藪椿の森。
周囲を囲む海がそうであるように、
適度な人との距離感を保ちながら、
持続可能な健全な生態系を維持してきた。
200年以上前から、人々は森に入り、
その椿の実を丁寧に拾い、丹念に搾って、
香り高い豊潤な椿油を産み出し続けている。
これまでも、これからも。
利島を覆うヤブツバキは約20万本とも言われ、島の面積の約80%を占めています。島では江戸時代から今に至るまで、200年以上にわたって椿油を生産してきました。利島で作られる椿油は江戸時代には年貢として納められ、その後、貴重な換金作物を生産する畑として拡大造林が進められ、今では島の基幹産業となっています。全国の椿油生産量の中でも6割近くのシェアを誇っており、ヘアケア、スキンケア、食用とさまざまな製品に活用されています。
東京島しょ地域の事業関係者をはじめ、地域産品のブランディングに取り組まれている方々の参考としてご活用いただくため、「利島産椿油」リブランディングの取り組みのプロセスとそこから見い出された新たなブランドや商品、課題など、プロジェクト全体をわかりやすくまとめました。
2019年、利島椿油の一部が環境に配慮した循環型生産方法で入手している椿油として日本で初めて認められ、COSMOS ORGANIC認証を取得しました。今後、利島椿油すべての認証取得を目指し、トレーサビリティ管理や搾油方法の見直しによる商品開発に取組んでいます。
アドバイザーチームによって、今後のブランディングの方向性を示す「ブランドコンセプト」と、椿油の歴史や価値を表現する「ブランドストーリー」を策定しました。
東京ミッドタウン内イベントスペースのアトリウムで東京11島の魅力を体験するイベント「東京宝島ミュージアム」にて、スキンケアオイルの試用体験を実施。来場された方々に利島と利島のヤブツバキについて紹介をするとともに、実際に試用していただきました。
利島産の椿油に対する販路開拓と認知拡大(=ファンの獲得・拡大)を目的に、離島キッチン日本橋店にて、トークイベントを開催。食用椿油を活用した料理や、スキンケアオイルの試用なども行いました。