東京宝島
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独特の歯ごたえがあり、甘みがじんわりと広がる伊勢えびのお造りって、おいしいですよね〜。利島の伊勢えびは大きいことで有名。なぜなら200g以下の小さなものは海に返さないといけないルールを定めているからなんですって。年間の漁獲量を決め、いつまでも漁業を続けられるようにという配慮にも感服するばかりです。一般的に伊勢えび漁は海に網を仕掛け、船から網を引き上げることが多いのですが、利島の一部ではちょっと変わった漁法が行われています。それは、漁師がボンベを背負って海へ潜り、網を仕掛けて引き揚げる「潜水漁」というスタイル。そうすることで、伊勢えびの脚が取れたり、体が傷ついたりするのを防ぐことができ、商品価値も高く保つことができるというわけです。みそ汁や天ぷら、鬼殻焼きもおすすめ。利島の宿で伊勢えび料理を食べたい場合は10月〜5月の漁期間中、1〜2日ほど前に予約を入れてお願いすればOK。新鮮で大ぶりな伊勢えび料理を、心ゆくまで堪能しませんか?は1〜2年で断念されていたため、サクユリの焼酎を手がけているのは利島で生まれ育った前田清さん。長年にわたる東京での会社勤めを終えた後に帰郷。ある日役場で資料を見ていたときに、利島では過去にサクユリで焼酎を造っていたことを発見。当時の焼酎造り「島のために私が復活させたい!」という気持ちが湧き上がり、7年前に復活プロジェクトがスタートしました。実際に使う原料はサクユリのゆり根と米、米麹。このうちサクユリのゆり根を米焼酎で知られる熊本の常楽酒造に送って、焼酎として蒸留し、製品になって再び利島へという流れで製造が実現しています。気になるお味は、サクユリの香りがほのかに漂い、自然な甘みとコクのバランスが取れているさっぱりした味わい。じつは、サクユリのゆり根を育てるには、5〜6年もかかるというからびっくり! 最初は自生していたものを使っていたそうですが、今は栽培したゆり根を使用。手間ひまかけて造られていることに思いを馳せながら、ゆっくり味わいたいですね。海の資源を守りながら行われる伊勢えび漁海の幸も山の幸も王道の味わい方はお造りですが、利島を味わうなら欠かせないのが、大きな伊勢えびとゆり根を使った焼酎。新鮮で美味な伊勢えびと、珍しい焼酎で利島をおいしく堪能しちゃいましょう!原料の栽培に5~6年もかかるレア焼酎旅先晩酌〇五利島で味わう2つの贅沢〈麗〉に比べると、さらりとした軽い味わい。シャンパングラスで呑んでも良さそうです。さくゆり〈華〉こちらはアルコール度数17度でより飲みやすく。ラベルやボトルは女性を意識してデザインしました。300㎖ 1500円。サクユリという百合のゆり根を使った焼酎を呑むのは初めて! 自然な甘みで呑みやすい。さくゆり〈麗〉アルコール度数28度のスタンダードなタイプ。さまざま飲み方に対応。容量と価格はP.4参照。利島の伊勢えびは、迫力満点の大きさ!7年前に自ら会社を立ち上げて、焼酎造りをスタート。サクユリの栽培から自社で行っています。おいしい伊勢えびを贅沢に味わうなら冬が狙い目です。伊豆諸島に自生する固有のユリで、花径が30cmにもなる世界最大サイズ。夏に大輪の花を咲かせます。利島ふぁーむ前田 清さん

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