東京宝島
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【 材料 】2〜3人分鶏むね肉 …50g大根………5㎝にんじん …1/3本舞茸………1/4パック小松菜……1株だし汁 ……3カップ2 揚げ鍋にサラダ油・椿油を入れ4 鍋にだし汁を入れ3がやわらかくなるまで煮込み、塩・醤油で調味してあぶらげを加える。あぶらげと聞いて思いつくのは、豆腐を薄く切って揚げた油揚げ。でも、御蔵島のあぶらげは、なんともち米粉で作る揚げ餅のようなものなのです。聞けば、代々島に伝わる郷土食。自然豊かな御蔵島では、今でも伝統文化を大切に守っているのだそう。もち米粉を練って成型し、薄く切って椿油で揚げると、ぷっくりふくらみます。そのままでもおいしいけれど、島の方々にならってお雑煮風に。これもまた、もちもちで美味。御蔵島の人にとって大切な味です。厳しい自然環境の中で、御蔵島の人々は自然と伝統を共存させながら暮らしてきました。御蔵島の郷土料理を通して、島の人々が受け継いできた文化を感じてみませんか?レシピ作って食べて感じる家に帰っても“旅先”晩酌旅先晩酌一五あぶらげのお雑煮御蔵島の文化醤油・塩 …各適量あぶらげ もち米粉…100g 水…70〜80㎖ サラダ油・椿油   ………各適量【 作り方 】1 あぶらげ生地を作る。ボールにもち米粉、水を入れて5分ほどよく練る。ナマコ型に成型し、5㎜の厚さに切る。3 鶏むね肉は5㎜角、大根・にんじんはいちょう切り、小松菜は3㎝の長さに切る。舞茸はほぐす。て中温に熱し、1のあぶらげ生地を入れて1〜2分揚げる。郷土料理あぶらげと忌の日の明神御蔵島では、忌の日の明神様という神様が毎年1月24日の「忌の日」の夜、里を■徊します。島民は、椿油で揚げたあぶらげをお供えし、神様に会わないよう夜は外出せず、翌朝神様が島を去るまで海を見てはいけないのだそう。あぶらげは「忌の日」のための大切な料理なのです。あぶらげのお雑煮

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